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5/02/2018

抗コリン薬の副作用:認知症への影響

抗コリン薬は胃痛や乗り物酔い抑制に使われたり、一部のパーキンソン病の治療薬として使用されている。この薬剤の使用による認知症状への影響を、nestedケースコントロールスタディで検討した報告がBMJ誌にあった(Richardson et al., BMJ, 2018)のと、この記事に対するEditorialもご紹介します。
UKの外来、多くはプライマリーケアの診療情報データべースであるClinical Practice Research Datalink(CPRD)を用いた研究。4万名の認知症患者を特定しそのマッチングしたコントロールを1対7で置いた比較。ケースの対象時点で該当しなければ前後に認知症(ケース)となったかたもコントロールとして組入れられるデザインである。
曝露された抗コリン薬の処方量やクラス別の解析などもされているが概ねの結論は、抗コリン薬曝露は1.1倍前後のオッズで認知症アウトカムとなるとの結果である。本当かどうか今後の追跡が必要であるが、15-20年前における曝露でも同様のリスクが推定されている。

抗コリン薬の過剰摂取や三環系抗うつ薬との併用によって中毒状態となるとせん妄、昏睡、けいれん、厳格、低血圧、高熱などの症状が生じるとのことであるが、使用経験、その作用機序から上記の認知症リスクに対しても警鐘を鳴らし、適切な処方を目指すことを訴えている。

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