”Weekend warrior”って刺激的なタイトルだったので流し読んでみましたが、JAMA Internal Medicine誌の3月号で、定期的な運動と全疾患、循環器、がんによる死亡への影響をイングランド、スコットランドの健康調査のデータ(ほとんどが白人のデータ)から解析を試みた研究が公表されています(O'Donovan et al., )。
習慣的な運動量を4つのカテゴリに分けて:①何もしない、②若干の運動(直訳では不十分な活動)、③週末戦士、と④常習的なトレーニング者に分けてそれぞれの死亡アウトカムを過去1994-2012年のデータから検証したもの。
中等度の運動を週に150分間以下もしくは強度な運動を週に75分間以下が②不十分な活動に分けられ、
上記の活動時間以上を1-2セッションが③週末戦士、3セッション以上が④常習トレーニング者に分けられています。
予想通り③④の方々は、①の集団に比べて全疾患による死亡、循環器疾患による死亡、がんによる死亡すべてで30%以上のリスク低下を示していました。④の集団はいずれの死亡もこれらの群間の中で最もリスクが低かったですが、中でも循環器疾患にいたっては5割近いリスク低下を示しました。
一方で②の”不真面目”だが、何かしら運動をしている集団でも、ほぼほぼ③の集団と同程度のリスク低減を示しており、何やら週末戦士の面子丸つぶれのような有態でした。
ただ、裏を返せば、今現在不摂生な週末を送られている予備軍の方にでも、手短なところから、例えば一週間にウォーキング30分、もっと敷居を低くして言えば、散歩30分間のような運動でもいいから取り入れるだけであなたや家族の健康が守られるかもしれない可能性を示してくれました。
我が家でも取り入れたい、明日からでも始められる生活還元型研究レポートでした。

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