正直な話、本当?なぜ?と興味を持てたので気になりました。
タイトルの通り、経口避妊薬を常用したりかつて使用していた方がその後に関節リウマチ(RA)を発症するリスクを検証してみた最近の研究です(Orellana et al, )。
ざっくりいうと、経口避妊薬を使用した経験のある方はそうでない(未使用者)方に比べRA発症リスクが若干低かった(オッズ比で0.87:95%信頼区間0.78-0.98)、長期(7年以上)処方でより強くリスクが軽減され、また、授乳経験はRA発症リスクにはやや低減傾向がみられたが調整後は影響なかったということです。
Case-control studyなので、先にRA患者さんを同定して、マッチングしたコントロールをおき、過去の経口避妊薬使用状況、授乳による育児経験などのアンケートとRAに関連する遺伝子多型まで調べたもの。スウェーデン在住の女性を対象にした大掛かり(ケース2641名、コントロール4251名)な研究です。
検証した結果は、冒頭で述べたとおり、経口避妊薬使用者で若干RA発症リスクが低下していたというもの。喫煙との関連性が認められ、経口避妊薬未使用、喫煙者でよりRA発症リスクは高かったようです。(経口避妊薬使用でも喫煙者はリスク高になっていました)
研究では抗シトルリン抗体陽性ーRAと陰性ーRAを層別解析していますが、詳細は省略します。
気になる機序ですが、閉経後にRAが発症し易くなること、閉経後のホルモン治療により逆にRA発症リスクが低下することから女性ホルモンの制御はRA発症に関連していることは経験則から想像されてきたようです。経口避妊薬、授乳はそれぞれ異なる機序で性ホルモンのホメオスタシスに影響し、異なる発症機序のRAに関連していると推測していたみたいですが、今回は経口避妊薬に関して予想された結果となったとのこと。授乳、プロラクチンやオキシトシンの制御ー抗炎症作用とRA発症はさらに層別が必要=分子、遺伝子レベルで将来の研究を待たないといけないようです。
ただし、益あって害のない薬剤、曝露はなく、経口避妊薬の使用による全死亡には影響がないようですが乳がんなどある特定の死亡について関連性が認められているので何事にも心配事が付きません。(関連記事)

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