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8/20/2017

電子たばこで禁煙、絶煙へ

最近のBMJで取り上げられた、昨今規制の議論になっていたりする”電子たばこ”にまつわる研究論文です。(Zhu et al., )

USの喫煙調査におけるたばこの喫煙、電子たばこの利用、禁煙行動調査を年次を追って追跡し(2001年~2015年まで)、最近の電子たばこの利用と過去の喫煙、禁煙者数の割合を比べたというもの。
16万人を超える調査対象者のうち、現役喫煙者は年によって漸減していて(!)、一番古い年だと3万9千名ほど、最新年で2万3千名ほど。
2014-2015年調査対象者=電子たばこの利用が活発になった年だと、現役喫煙者の38.2%、最近禁煙・絶煙できた人の5割近くの人が電子たばこを利用経験ありだったとのこと。禁煙への試みは、電子たばこユーザーは65%の人が試みた、との数字になっている。そして、禁煙・絶煙達成した方の割合がなんと電子たばこ未使用者に対し、8.2% vs 4.8%という驚異的な開きであり、健康、たばこ規制にかかわる政策立案者は考慮しましょう、との報告。
たばこ産業、企業からの支援を受けていない独立した研究とはいえ、今後も精査されうるテーマかなと思います。こういったデバイスは、未成年者への利用促進、単なるニコチン摂取だけでない悪用なども懸念されますのでね。

何はともあれ、喫煙のみならず飲酒も運動不足も、体に害がある、健康に悪いとわかっている行為は慎むべきです。ましてや周りに迷惑をかけることは、社会の一員として避けるべき行動だと、きちんと大人も含めて教育されるべきだと思います。が、そうはいっても時代背景によって、自分は大丈夫大丈夫、と考えがちです。お互いに気を付けましょう。

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