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8/19/2017

生き甲斐って、大事だけれど。。。

最近の先進国、特に日本の超高齢化社会の現実が、現世世代に確実に表れる=生きてるうちに経験する昨今、医療界では”フレイル”や”サルコペニア”といったワードが流行りになっています。
高齢になったら病気は仕方ないけれど(これはこれで対処するが)、栄養失調や筋力低下はできる限り抑制して健康な日々を、健康寿命を延ばしたいという切望を医学者や医療者たちが理想としてもとめることには本当に脱帽させられます。

今回は、少しそういった昨今の超高齢化社会に向けた提言となる研究かなっと思ってご紹介します。(JAMA Psychiatryの最新記事:Kim et al., )

USの50歳以上の一般的な方々を集めて、以下の三つのアウトカムを収集し、4年間追跡したというもの。
  • ”Purpose in life"= 7-item Purpose in Life subscale of the Ryff Psychological Well-being Scalesという7項目のアンケート
  • 握力
  • 歩く速さ
最初の”生きる目的”のスコアが高いほどよりhigher purposeと想定して、高い目的、生きがいのある人々がその後に握力低下や歩速低下が起きないかを検証したところ、予想通り高い目的を持った方では握力低下や歩速低下が起きにくいことがわかりました。
歩速低下の方がRobust=頑健な結果となったようですが、この研究は以下の発展を我々にもたらしてくれたと思います。
  1. ”生きる目的”をスケール化し、検証しようとする科学研究の発展
  2. 精神・心理的活動と身体的活動の関連性と制御可能性
後者は、人としての存在理由であり、あまり具体的になってくると、なにやら宗教論争じみてきそうな気がしますが、私は科学推進論者なのでより発展することを望んでいます。

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