最近のLancet誌の記事からのご紹介(Bearak et al., Lancet Global Health 2018)。
意思の状態と妊娠率の関係性の推定は、女性と夫婦がどれほど効果的に妊娠を達成できるかを理解し、家族計画プログラムの影響をモニターするために有効活用できる可能性があります。研究グループは、1990年から2014年までのカップル、女性の妊娠の意志とその妊娠から、世界、地域の妊娠率を推定しました。
ベイジアン階層的時系列モデルという新しいモデルでの分布推定を開発したとのことですが対象は 105カ国、出産または妊娠の意思状況に関する298のデータポイントが得られたそうです。
正直この分野に無知な私が意外だったのは、妊娠の推定44%(90%の不確実性間隔[UI] 42-48)が意図されていないものでした。意図されない妊娠率は、1990-94年の15-44歳の1000人あたり64(59-81)から2010- 14年の45(42-56)でこの間に30%(UI 21-39の90%)減少していました。開発途上地域では、15-44歳の1000人あたり77人(74-88人)から65人(62-76人)で16%(UI5-24の90%)減少しました。先進国の意図しない妊娠率の低下は中絶率の低下と一致し、途上国の意図しない妊娠率の減少は意図しない出生率の低下と一致していたとのこと。 2010-14年には、先進国における意図しない妊娠の59%(UI 54-65の90%)、開発途上地域における55%(52-60)が中絶に至っていました。意図されていない妊娠率は、開発途上地域ではまだまだ実質的に高いままであり、女性が意図しない妊娠を避け、そのような妊娠を経験した人々の健康的な結果を確実にするために必要性を訴えています。
単純には、教育の普及、経済の豊かさはこのような意図しない妊娠や中絶を確実に減少させられるはずですが、経済的に裕福であるはずの地域ですらこの程度であり、先進国での妊娠、中絶問題、それに伴う女性の健康、安全を考慮することは今後の成熟する世界にますます必要になるかと思われます。高齢化、成熟社会では出生率が低下し、希少な出生・子育てに対する希少価値、貴重となるはずだからです。今後も一考していきたいです。

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