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7/01/2017

IQ知能指数とその後の運命

前回のご紹介記事に続き、今度は76年にわたる追跡期間、と目を疑う報告が最近のBMJにあったのでご紹介します。(Calvin et al., )
On 4 June 1947, about 94% of the Scottish population born in 1936 who were registered as attending school in Scotland (75 252) completed a test of general intelligence in the SMS1947 (n=70 805).

上記は論文Methods中の記載ですが、記載の通り1947年6月4日スコットランドの1936年生まれの小学生を対象に行った知能テストとその後の”68年間”の死亡、疾病を追跡した報告です。絶句ですね、、、。
ほぼ全人口94%をカバーしたということで、2015年12月まで追跡(個人と紐づいたデータが保管されていること自体がすごい!)したというものです。

知能テストのスコアが高いほど、その後の全死亡率が低くなったという結果(ハザード比 0.80 CI:0・78-0.81)のみならず、呼吸器疾患 (0.72, 0.70 to 0.74), 冠動脈心疾患 (0.75, 0.73 to 0.77), 脳卒中 (0.76, 0.73 to 0.79)といった結果になったとのこと。しかも、知能スコアの高さに依存したきれいなハザードとなっています。わかりやすい図を下にコピー引用させてもらいます。


最終的に筆者たちの言いたいところは、固形がんでのリスクも知能スコアが高いと抑制できるのだが、むしろ喫煙や飲酒が関係する疾患、癌腫において顕著にハザードが低いことから知能の高さがその後の人生における生活習慣、社会的地位などに影響し、疾患リスク死亡リスクにつながっていることを類推させるものになっています。
社会にとっての恩恵をこの研究から甘受するためには、知能スコアに関わらず、疾患⚫死亡リスクを抑制する社会政策、違法薬物なども含む飲酒喫煙機会の制限、生活習慣改善の社会インフラ、安全な環境等を政府として提供しないといけません。選択する政策いかんで市民の生活、健康は如何様にも変容可能である歴史的事実を政治家、政策策定に関わる方々は最低限学んでほしい。

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