Lancet Planetary Health誌での記事にあった、住居構造と公衆衛生を題材にしたもの(Lancet Planet Health 2018;2: e498–508)。
サハラ以南に位置するガンビアの農村部に、5つのタイプの泥土の住宅で、4つは伝統的なデザインでドアの取り付けが不十分、一つは換気を改善するための窓を備えた斬新なデザインの住居を建て、それぞれの家に、1人の男性ボランティアが蚊帳ネットの下で眠り、蚊を室内の照明トラップで捕獲する、というもの。毎週別タイプの家屋を回って、居住者の快適さをアンケートで記録。気温、気圧を常時測定モニタリングし、Anopheles gambiaeの数と平均室温を評価したという社会?実験です。閉じた環境では夜中に気温が上昇してしまう環境と喚起されて快適だが、蚊の侵入を許してしまうリスクとのバランスをどうとるかという検証ですかね。
実際にはここで写真掲載した茅葺屋根住宅よりもしっかりしたもので、軒先の密閉・開閉構造と扉の立て付けの完全性、金属屋根の違いで5つのタイプを用意したというものらしく、
軒先の密閉性ときちんとフィットした扉、金属屋根のつくりが、快適性、蚊の侵入の点で最良であることが示されたというものでした。
熱帯地方、マラリアの危険のある地域、と遠い他国のこととしてではなく、
日本の高い建築技術と健康評価を他のアジア・アフリカ諸国のために貢献できるチャンスであり、将来の気候変動リスクに対する備えとして検討できるのではないでしょうか。
技術分野の融合を、グローバルレベルで考えさせられる記事でした。


0 件のコメント:
コメントを投稿