各国のアルコール摂取のガイドラインでは様々な規定や推奨基準となっており、
米国では、例えば男性で一週間あたり196 g (およそ 11杯のグラスワインか11パイントのビール)
、女性で 98 g を推奨している。つまりこれがあるk-るによるリスク低減の上限。
カナダやスウェーデンも同程度。だがイタリア、ポルトガル、スペインではこれが50%程度高い=1.5倍のアルコール摂取を容認している。一方でUKではUSの半分程度としているそうだ。残念ながら日本の基準は不明ですが、自身の場合にはラテン民族と同程度の基準であってほしい、今日この頃です。さて、この論文では科学的エビデンスに基づいてどの程度のアルコール摂取が実際の臨床アウトカムに影響するかを研究したもの。
データソースはUKのEmerging risk factor collaborationを運営している団体の前向きコホートデータとUKのBiobankから、現役アルコール消費者について、摂取量をきちんと把握できる方について、追跡し、週のアルコール摂取量100gを基準にそれ以上の消費量カテゴリーのハザードをCox regressionモデルで評価を行った。
結果は明々白々、週に100g以上のアルコール摂取は害悪以外にないという現実的な結果でした。嗚呼(涙)。
40歳の人を基準にぞの後の残存する人生からの失われる時間推定したのが下の図。
私の場合、赤のドットになるので、毎年2年弱ほど人生を失ってしまっています。仮に20歳から60歳まで毎年2年ずつ失うとして80歳分早く死んでしまううことになる。ひょっとしたら別の場所でも議論されていますが、本当は人間は160歳か200歳くらいまで寿命の上限があって、そこからさまざまな害悪?により数十年単位で失ってしまって今の80歳、90歳で全うしているのが真実なのかもしれません。
当然のことながら依存症や極度の飲みすぎは多くの方は容認できないと思いますが、一方で、多くの方がアルコールがコミュニケーションやPsychologicalな一縷の幸せを、幸福な時間を享受していることも忘れたくありません。





