三つめはこちら。
Death and readmissions after hospital discharge during
the December holiday period: cohort study
BMJ 2018;363:k4481http://dx.doi.org/10.1136/bmj.k4481
まもなく”その時期”ですので、くれぐれも何事もないようにお祈り申し上げます。
二つ目に挙げたスウェーデンでの心筋梗塞発症リスクと同様ですが、イベントと健康アウトカムを医療資源の観点からみているものです。カナダのオンタリオ州での急性期病院での死亡と再入院を12月のホリデーシーズンに着目して調査したというものです。
結果の要点はこちら:
14日以内で10万人の患者あたり、クリスマスホリデイシーズン前の退院に起因する外来受診のフォローが3千例少なくなり、26名の死亡、188入院、483救急対応の増加が起こることが示されました。
多くのプロフェッショナルはいろいろと犠牲にすることもある反面、その分尊重されるべき役割を果たされていることに感心している日々なので、こういった観点をどのように解決できるのか、ぜひ議論出来たら良いですよね。
過去の研究では、こんなことも言われていたんですね。驚きとともにご紹介しておきます。
”Some studies have found that patients discharged from hospital on Fridays or at
weekends are at increased risk of readmission”
来年も素晴らしい年を迎え、新たな知見、楽しい研究活動と研鑽に励めるよう頑張りたいと存じます。
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12/16/2018
ホリデイシーズンの心筋梗塞
Christmas 2018の二つ目はこちら
Christmas, national holidays, sport events, and time factors as triggers of acute myocardial infarction: SWEDEHEART observational study 1998-2013
BMJ 2018;363:k4811http://dx.doi.org/10.1136/bmj.k4811
スウェーデンの全国規模での心血管疾患レジストリデータ、nationwide Swedish Web System for Enhancement and Development of EvidenceBased Care in Heart Disease Evaluated According to Recommended Therapies (SWEDEHEART) registry
を用いた後ろ向き解析で心筋梗塞のイベント発生を調査したというもの。
ユニークな点は、発症時期をクリスマス、新年やイースター、サッカーワールドカップや欧州チャンピオンシップトーナメント、さらに冬季・夏季オリンピックといったスポーツイベント期間でリスクが増えているかを検討したもの。
ホリデイの2週間前後あるいはスポーツイベントは1年前の同じ時期をコントロール期間として設定して発症率比などを比較検証してあります。
過去の研究では、ほかの時期ファクターとして、ハリケーンや株価市場の暴落なども取り扱われたようです。
この研究からの結論は、
・クリスマスが心筋梗塞発症が増えている、クリスマスイブが最大のリスク時期
・イースター、スポーツイベントは心筋梗塞発症時期とリンクしていなかった
・75歳以上、糖尿病や冠動脈疾患を基礎疾患に持つ方でリスクが高い
・early morning, 月曜日が危険、、、、
となったそうです。
まもなくHoliday season, リスクの高かったクリスマスイブが近づいてきていますので健やかにお過ごしできますように。。。
Christmas, national holidays, sport events, and time factors as triggers of acute myocardial infarction: SWEDEHEART observational study 1998-2013
BMJ 2018;363:k4811http://dx.doi.org/10.1136/bmj.k4811
スウェーデンの全国規模での心血管疾患レジストリデータ、nationwide Swedish Web System for Enhancement and Development of EvidenceBased Care in Heart Disease Evaluated According to Recommended Therapies (SWEDEHEART) registry
を用いた後ろ向き解析で心筋梗塞のイベント発生を調査したというもの。
ユニークな点は、発症時期をクリスマス、新年やイースター、サッカーワールドカップや欧州チャンピオンシップトーナメント、さらに冬季・夏季オリンピックといったスポーツイベント期間でリスクが増えているかを検討したもの。
ホリデイの2週間前後あるいはスポーツイベントは1年前の同じ時期をコントロール期間として設定して発症率比などを比較検証してあります。
過去の研究では、ほかの時期ファクターとして、ハリケーンや株価市場の暴落なども取り扱われたようです。
この研究からの結論は、
・クリスマスが心筋梗塞発症が増えている、クリスマスイブが最大のリスク時期
・イースター、スポーツイベントは心筋梗塞発症時期とリンクしていなかった
・75歳以上、糖尿病や冠動脈疾患を基礎疾患に持つ方でリスクが高い
・early morning, 月曜日が危険、、、、
となったそうです。
まもなくHoliday season, リスクの高かったクリスマスイブが近づいてきていますので健やかにお過ごしできますように。。。
ファストフードの悪名返上
年の瀬にBMJ誌で特集:Christmas 2018が組まれていますので、そこから3回シリーズでピックアップしてお伝えします。最初はこちら。Food for Thoughtのいくつかある記事の一つから。
レストランでのお食事は、カロリーが気になる皆様にとっては、あのファストフード以上にカロリーをとってしまう可能性があるようです。通常時期のお話ですので、クリスマスや感謝祭のボリュームが増す時期は、ひょっとしたら年明けの目標がダイエットになる可能性を秘めているかもしれません。
研究デザインは、Brazil, China, Finland, Ghana, and Indiaから111のレストラン、ファストフード店の223の食事についてと、Finlandでは職員食堂からのデータも収集したトンこと。
BMJオンラインではvisualizationを用意しているようですのでご興味ある方はご覧ください。Restaurants are serving us a heavy meal Explore this visualisation to see the energy content
結果で特筆する点は、中国の食事カロリー量はアメリカの半分くらいであったこと、ガーナが意外に高いカロリー量であったこと、Regression modelでの結果は、フルサービスのレストランに比べてファストフードの食事の方が33%くらいカロリー量は抑えられる、となったようです。
日本人の食事量、カロリー量は米国の半分くらいといわれているのですが、ファストフード店とレストランでのボリューム、家での食事をカロリー、栄養価の面で、地中海食と同じくらい健康に良いかどうかなど検証してみたいです。
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