JAMA Int. Medの最新記事でのご紹介 (JAMA Int Med, Prasad et al., 、Editorial commentはこちら)。抗がん剤1材開発にかかる開発費用と上市成功後(市場に登場後)の利益を集計してみたというもの。
以前の調査、the Tufts study、で推定していた費用が2.7billionUSD(27億ドル~3000億円)と言われていたけれど、今回調査した10の抗がん剤の平均ではその約4分の1、6.5億USD~700億円くらいだったという最新の調査結果を示したものです。片や利益は中央値としてmedian, $1658.4 million; range, $204.1 million to $22 275.0 million、200億円~2兆円超の稼ぎを出している実態を報告したもの。
なにやら商業主義を批判するもののようですが、一剤にかかる費用と利益だけでは網羅されない他の多くの開発薬剤やそのための活動があり数万に一つようやく上市に成功した製品でそれまでの費用を賄う、これからの開発に投資していっている現状をくみ取ってほしいなあ、と思った次第です。
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9/17/2017
栄養コントロールの重要性:お国柄の違い
JAMAの最新号のコメントに臨床現場における栄養カウンセリングの重要性を訴えるレポートが目に留まったのでご紹介します。(JAMA誌、Kahan et al., のViewPoint)
内容は、肥満・糖尿病や心疾患など栄養コントロールが重要な疾患の診療外来の中で栄養管理や食事療法に関するカウンセリングが行われている実態があまりにも低いこと(12%程度)から医学部教育でも栄養管理に関する教育に充てる時間を増やすこと、日常診療時に簡単な栄養状態をアセスするツールをTableで提供していたり、何点かの要点にまとめたアドヴァイスを提案したり、といった内容です。
関連疾患に携わるファミリードクターは日々気にしていることだと思いますが、興味深かったことは、おそらく記事内容や引用情報源をたどっていくと、この記事のターゲットは糖尿病、肥満などで栄養制限をしたくてもうまく行えていない実態を取り上げていることである一方で、私たちの国では同じ問題が高齢者のサルコペニア、フレイル防止に高栄養、高タンパク療法を目指して、日常診療・在宅診療で活用できるのではないかと思います。
引用に合った情報ソースで、US政府が健康統計を指標化して、過去例えば2008年や2006年時のデータに対し、現在の栄養にかかわる指標や疾患教育プログラムの進行状況などを数値化して公共で利用できるようにしています。(以下の例)
こういう取り組みをまねることはとっても有意義だなあと感心した記事でした。
そして高齢者における栄養管理、在宅管理の経験は、これから高齢化社会を迎える他の先進国、発展国の未来に貢献できる活動であり、後世に残る記録や取り組みとして行ける期待がかかります。
内容は、肥満・糖尿病や心疾患など栄養コントロールが重要な疾患の診療外来の中で栄養管理や食事療法に関するカウンセリングが行われている実態があまりにも低いこと(12%程度)から医学部教育でも栄養管理に関する教育に充てる時間を増やすこと、日常診療時に簡単な栄養状態をアセスするツールをTableで提供していたり、何点かの要点にまとめたアドヴァイスを提案したり、といった内容です。
関連疾患に携わるファミリードクターは日々気にしていることだと思いますが、興味深かったことは、おそらく記事内容や引用情報源をたどっていくと、この記事のターゲットは糖尿病、肥満などで栄養制限をしたくてもうまく行えていない実態を取り上げていることである一方で、私たちの国では同じ問題が高齢者のサルコペニア、フレイル防止に高栄養、高タンパク療法を目指して、日常診療・在宅診療で活用できるのではないかと思います。
引用に合った情報ソースで、US政府が健康統計を指標化して、過去例えば2008年や2006年時のデータに対し、現在の栄養にかかわる指標や疾患教育プログラムの進行状況などを数値化して公共で利用できるようにしています。(以下の例)
Nutrition and Weight Status
Physician office visits by child or adult patients that include nutrition and diet counseling (age adjusted, percent)
2020 Baseline (year):12.2 (2007)
2020 Target:15.2
Desired Direction:Increase desired
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こういう取り組みをまねることはとっても有意義だなあと感心した記事でした。
そして高齢者における栄養管理、在宅管理の経験は、これから高齢化社会を迎える他の先進国、発展国の未来に貢献できる活動であり、後世に残る記録や取り組みとして行ける期待がかかります。
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